青木さやかさんの好評連載「47歳、おんな、今日のところは「◯◯」として」ーー。青木さんが、47歳の今だからこそ綴れるエッセイ。母との関係についてふれた第1回「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」が話題になりました。第5回は「〈シングルマザー〉として」です。 【写真】青木さんが飼っている猫のクティとシティ * * * * * * * ◆離婚は遺伝だろうか 2007年に結婚、10年出産、12年離婚。 というわけで、シングルマザー歴8年になる。 自分をシングルマザーだと言ったのは初めて。好きな響きではないけれど、その言葉が今のところ日本ではわかりやすいでしょう。 今、娘は小学5年生で、女友達と2人で暮らしている感覚もある。基本的に仲良しで、娘は週に一度は3駅離れたパパ宅に泊まりにいく。3駅って遠からず近からずでいい距離感。 うちには、保護猫2匹と老トイプードルがいて、娘にとって兄弟のように生活している。私が動物たちを可愛がると、「ママは私よりネコを可愛がる」と拗ねるし、5年生まだまだ可愛い。 私の親も離婚していて、私も離婚した。遺伝性があるならば私で止まってくれることを切に願う。 私は親の離婚を猛烈に反対していた。親が離れ離れになることに恐怖を感じていた。いまあるものを失うのは怖かった。たとえ家の雰囲気がマイナスオーラに包まれていたとしても、離婚よりはマシだった。世間体を保ちたい、友達に言うのが恥ずかしい、という気持ちもおおいにあったと思う。結局反対希望は通らず、親は離婚し、父が家を出ていった。 あんなに怖がっていた父のいない生活だったが、いざスタートしてみると、さほど経たないうちに、あれ? 父がいた時ってどんなだったかな? と思い出せなくなった。
◆「なんで仲良くできないの?」 私が離婚したのは娘がまだ2歳の時だったから、娘の反対はなかったが、幼稚園に入って友達のお宅にいくと、そこにはパパがいるので、「なんで、うちはパパが住んでないの?」と聞いてくるようになった。 「ママもパパもあなたが大好きなんだよ。でもママとパパは一緒にいるとケンカしてしまうから別々に住むことにしたの」 「仲良くしたらいいじゃん」 「それが難しくて。でもパパとママはあなたがとても大切なの」 「仲直りしなよ」 「はい。仲良しだよ。はい。前より。はい」 「じゃあパパも一緒がいい」 「それが、なかなか、それは、それだけは、できないのだが……」 「なんで仲良くできないの?」 このやりとりを100回はしてきたと思う。 なぜ仲良くできないか。 これはこちら側だけが答えるのは難しい。どんな相手とでも仲違いしたとき、こちらの記憶とあちらの記憶は違うだろうし、まさかこんなことで傷ついたとは? とお互い思っているだろう。 私側の理由として、たとえば。 私の、実の母に対する態度や憎しみみたいなものを、彼は否定した。味方になってよ~、私がツラいのよ~、という私の願いは通らなかった。 金銭面の葛藤もあった。私は貧乏なところからお金持ちになって贅沢したかった。彼は地に足のついた感覚の人だったので、事あるごとに私を贅沢だ、と詰めた。私は彼のプライドを傷つけないようにという思いもあり、旅行にいくのも服を買うのも、「これは貰ったから」と嘘をついて、実は私が出していたりもした。
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August 10, 2020 at 11:01AM
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青木さやか「シングルマザーの私が、孤立せずに済んでいる理由」(婦人公論.jp) - Yahoo!ニュース
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