大ヒットした冒険活劇漫画「ゴールデンカムイ」のファンならば、きっと目にしたことがある名前ではないだろうか。集英社週刊ヤングジャンプ編集部の大熊八甲さん(37)。担当編集者として、8年近くに及ぶ連載を支えてきた。作者の野田サトルさんや制作過程を間近で見てきた大熊さんに、ヒットの理由などを聞いた。
ゴールデンカムイ
週刊ヤングジャンプ(集英社)で2014年から連載開始。明治末期、日露戦争での戦いぶりから「不死身」の異名を持つ杉元佐一は北海道の原野でヒグマに襲われたところを、アイヌの少女・アシ●(小文字のリ)パに助けられた。2人は道内のどこかに隠されたという金塊探しの旅へ出る。手がかりは網走監獄を脱獄した囚人らの背中に彫られた謎の入れ墨。いずれも一筋縄ではいかない脱獄囚たちや大日本帝国陸軍第7師団、新撰組の残党らが入り乱れ、壮絶な金塊争奪戦が繰り広げられる。
――単行本の巻末には毎回、「スペシャルサンクス」という謝辞とともに、大熊さんの名前が記されてきました。
「濃密で必死な8年間でした。大変だったことはたくさんありましたが、前向きな大変さばかりで本当に大変だったことはありません。『ゴールデンカムイ』はアイヌ文化をはじめ漁業、ロシア語など第一線、一流の専門家の方々に助けていただくことができました。関わる人の数が多ければ多いほど、人と人をきちんと誤解なくつなげていく、という大変さがありましたが、それも素晴らしい方々に出会え、新しい知識を得られると思うと苦痛ではありませんでした」
――どんな出来事が印象に残っていますか。
「野田さんは『描くことは見ることだ』という徹底した取材主義の人。資料を実際に集め、全方位から写真を撮り、絵を起こしていきます。連載開始前、ある製作所から作画資料用に銃の模型3丁を野田さんと一緒に運んだことがあります。3丁合わせて10キロ以上ある銃を汗だくで運び、お互いに苦笑いしたことを覚えています。今思えば、『さぁこれから作品を世に問うぞ』という熱気と、『どんな未来が待っているのだろうか』という不安が同居する忘れがたい道のりでした」
入り口が開いていく感覚
――ヒットを確信したのはどんな瞬間ですか。
「ヒットする作品は、追い風が吹く瞬間が何度かあります。作品数が非常に多くなった昨今、面白い作品でも読者に見つけてもらうのが非常に難しい」
「『ゴールデンカムイ』はまず、口コミになって最初の重版がかかった。それが客観的な裏付けになって、新しい読者が増えた。マンガ大賞を受賞し、お墨付きを得たことで目立った。うねりの中でTVアニメ化が決まった。どんどん入り口が開いていく感覚でした」
――人気を測る指標としては…
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