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東山紀之、ラストディナーショー 年内で芸能界引退、ファンに「温かい応援ありがとう。お元気で。さようなら」 - スポーツ報知

 俳優の東山紀之(57)が26日、都内でディナーショー(2か所6公演)の千秋楽を迎えた。年内で芸能界を引退するため、ファンの前に立つのはこの日がラスト。来年以降は、旧ジャニーズ事務所(現・スマイルアップ)の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、スマイルアップ社の社長として被害者補償に専念する。

 2002年12月以来21年ぶりのディナーショー。えんび服姿で登場した東山は「みんな元気? 久しぶりに思い切りやります」とキレ味鋭いステップやターンを披露。「仮面舞踏会」や「君だけに」など少年隊の楽曲を中心に全24曲を歌唱。「良き時も大変な時も励まし、支えてくれて本当にありがとう」と頭を下げた。

 85年に少年隊としてデビュー以来、事務所の看板として、38年間一線を走り続けてきた。21年4月に近藤真彦(59)が退所後は、事務所の“長男”としてけん引してきた。喜多川氏の性加害問題を巡り、今年9月に新社長に就任。同7日の会見では「人生をかけて取り組んでいく」と年内での引退を宣言した。当初は、所属タレントのマネジメント会社「スタートエンターテイメント」と、被害者補償を担う「スマイルアップ」の社長を兼任する予定だったが、多忙を極め、前者は、コンサルティング会社社長の福田淳氏(58)に託した。

 この3か月は社長業に加え、主演舞台「チョコレートドーナツ」とディナーショーを全うした。29日放送のNHKドラマ「大岡越前スペシャル」(後7時半)、テレビ朝日系ドラマ「必殺仕事人」(後9時)でテレビ出演もラストになる。

 38年間の感謝を伝えるように質問コーナーやハイタッチでファンと交流した“ヒガシ”は「今日まで温かい応援をありがとう。あまり湿っぽくならない方が、私らしいと思いますので。最後まで塩対応の男だと」。ジョークを挟みつつ、「皆さんのおかげで素晴らしい青春を作ることができました。人生はまだまだ続きます。お元気で。さようなら」。掲げた手を振り、笑顔でステージを降りた。

 ◆東山紀之の歩み

 ▼1979年 旧ジャニーズ事務所入所

 ▼85年12月 錦織一清、植草克秀と「少年隊」のメンバーとして「仮面舞踏会」でレコードデビュー

 ▼2010年10月 女優・木村佳乃と結婚。後に2女をもうける

 ▼20年12月 錦織、植草が事務所を退所するもグループは存続

 ▼23年9月 事務所の社長に就任と、年内で表舞台を引退と発表

 ▼同10月 事務所の被害者補償専念のため、新エージェント会社社長に就任しないことが明らかに

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