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「セクシー田中さん」漫画家が謝罪 ドラマ脚本で局と対立 終盤やむなく自ら執筆…視聴者に「お詫び」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

芦原妃名子さん公式X(@ashihara_hina)から

 日本テレビで昨年10月に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。脚本をめぐって局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪した。

 原作は小学館「姉系プチコミック」で連載中。昼間は周囲から変人扱いされている経理部のOL、夜はレストランでベリーダンスを踊る超セクシーなベリーダンサーという2つの顔を持った我が道を行くアラフォー女性が主人公で、周囲の人々を含めた生きざまを描いた作品だ。ドラマでは女優の木南晴夏が主演し、その変身ぶりが大きな話題を呼んだほか、芯の通った意思の強さや生き方に感銘受ける声がネット上でも相次ぎ人気となった。

 芦原さんは「ドラマ『セクシー田中さん』について」とし、「色々悩んだのですが、今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えする事になりました」と書き出した。

 「事実をなるべく丁寧にお伝えしたかったので、とても長いです」と3本に渡る長文投稿で経緯を説明。

 説明にあたり、自身と発行元の小学館で「改めて時系列にそって事実関係を再確認し、文章の内容も小学館と確認して書いています」とし、「私達は、ドラマの放送が終了するまで、脚本家さんと一度もお会いすることはありませんでしたし、監督さんや演出の方などドラマの制作スタッフの皆様とも、ドラマの内容について直接、お話させていただく機会はありませんでした。ですから、この文章の内容は私達の側で起こった事実ということになります」と前置きした。

 作品について「一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える様な作品にしたいという思いが強くあり、ベリーダンスに纏わる方々の思いにも共鳴しながら、担当編集と共に大切に描いてきた漫画です」と思い入れを強調。

 ドラマ化に向けては、当初の数話のプロットや脚本をチェックして6月上旬に最終合意。「セクシー田中さん」は連載中で未完のため、①必ず漫画に忠実に②未完の漫画の今後に影響を及ぼさないよう「原作者があらすじからセリフまで」用意する③「原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある」という3つの条件を、小学館を通じて日本テレビに出したという。

 「これらの条件は脚本家さんや監督さんなどドラマの制作スタッフの皆様に対して大変失礼な条件だということは理解していましたので、『この条件で本当に良いか』ということを小学館を通じて日本テレビさんに何度も確認させていただいた」としたが、条件が守られず、「毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました」と明かした。

 よくある王道の展開への変更や、原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更などがあったほか、作品の核として大切に描いたシーンも大幅にカットや削除されたと指摘。

 「まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました」と振り返った。それでも「粘りに粘って加筆修正し、やっとの思いでほぼ原作通りの1~7話の脚本の完成にこぎつけましたが…」と7話までは脚本を作り上げた。

 しかし、芦原さんがあらすじ、セリフを準備した8~10話のドラマオリジナルも当初の条件は守られず、大幅に改変した脚本が提出されたという。「8話だけ、何とか改変前の内容に修正させて頂いて日本テレビさんにお渡しすることになってしまいました」。9・10話に関する小学館と日本テレビとのやりとりに「時間的にも限界を感じた」として、「原作者が用意したものをそのまま脚本化していただける方」への交代を依頼する事態に発展した。

 結局、9・10話の脚本は、プロデューサーの要望を取り入れながら芦原さんが書き、脚本として成立するよう日本テレビや専門家で内容を整えるという解決策をとった。

 「何とか皆さんにご満足いただける9話、10話の脚本にしたかったのですが…。素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです。漫画『セクシー田中さん』の原稿の〆切とも重なり、相当短い時間で脚本を執筆しなければならない状況となり、推敲を重ねられなかったことも悔いてます。9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、改めて、心よりお詫び申し上げます」と詫びた。

 また、「最後となりましたが、素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、ドラマの制作スタッフの皆様と、『セクシー田中さん』の漫画とドラマを愛してくださった読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします」と結んだ。

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