
著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回はアーティストの清川あさみさんだ。
――兵庫県淡路島の出身ですね。
「豊かな自然のなかで育ちました。子どものころから絵を描くのが好きで、スケッチブックを抱え、近くの山や家の前にある牛小屋なんかを写生していましたね」
――お母様は保育士。今も現役だとか。
「保育士を40年やり、現在は託児所などで仕事をしています。小学生のころは保育園での工作を手伝ったりしました。母を慕って、我が家にはいつも子どもたちが遊びに来ていました。母は子どもたちの顔をちゃんと覚えていて、何年かして成人式で会っても『何々ちゃん』と声をかける。人を喜ばせるのが好きな人です」
「一方で、母は細かくて真面目。会社勤めの父は、私が何をやっても『すごい、すごい』と言ってくれる。ほめて伸ばすタイプです。母は、人と外れたことをするのをよしとしない。高校時代にファッションに目覚め、学校の制服は自分なりにアレンジして着ていました。派手で、目立っていました。母は快く思っていなかったと思います」
――高校卒業後は、東京の服飾専門学校、文化服装学院へ進みました。
「関西の美術大学に行くつもりで専門の予備校にも通っていたのですが、進路変更しました。知り合いもいない、ツテもない東京で自分を試してみたいと考えました。自分探しですね。幸い両親からOKが出ました」
「上京したその日に原宿でスカウトされ、雑誌の読者モデルの仕事を始めました。卒業の前後から、糸や布を素材とした作品や、写真に刺しゅうを施した作品などをつくり始めました。2001年に初めて個展を開きました」
――お母様の反応は。
「教員など堅い仕事に就いてほしかったのでしょう。最初はよい顔はしなかったです。でも、名前が知られるようになって変わってきました。実家の近所のおばちゃんたちが、SNSで私の情報を知り、母に知らせてくれるのですね。私の記事が出ると丁寧にスクラップして保存してくれています。ひとに楽しんでもらいたいという思いで、私と母は共通しています」
――ふるさとの魅力を再認識しているそうですね。
「淡路島を出てから、島の良さがわかりました。それを伝えたいと、今年4月に南あわじ市の地域魅力プロデューサーに就任しました。いまはコロナ禍でなかなか難しいのですが、自分の子どもたちを島に連れて行き、いろいろ体験させてあげたい」
「地元の子どもたちに向けても何かできないかと考えています。夫(彫刻家の名和晃平氏)のお父さんが元小学校の先生で工作が得意。母と私の3人で、ワークショップなんかをやれたらいいなと思っています」
[日本経済新聞夕刊2020年10月20日付]
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