音楽ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO」)のメンバーで、世界的に活躍した音楽家・坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日死去した。71歳。東京都出身。2014年7月に中咽頭がんを、21年1月に直腸がんを公表し、闘病を続けていた。
1952年、東京都生まれ。父は河出書房で伊藤整や三島由紀夫らの作品を手掛けた文芸編集者をした坂本
東京芸大大学院修了。78年、アルバム『千のナイフ』を発表してデビュー。同年、細野晴臣さん、高橋幸宏さんと3人で結成したYMOにキーボード奏者として参加。シンセサイザーを駆使した電子音楽「テクノ・ポップ」で注目を集めた。
自ら出演、音楽を担当した日英合作映画「戦場のメリークリスマス」(83年)で英国アカデミー賞音楽賞などを受賞。中国・清朝最後の皇帝溥儀の生涯を描いた英伊中の合作映画「ラストエンペラー」(87年)の音楽で、日本人初のアカデミー賞作曲賞やグラミー賞などを受賞した。
その後活動の拠点を欧米に移し90年、ニューヨークへ移住。2009年には、フランス政府から芸術文化勲章「オフィシエ」を授与された。
環境や平和問題への言及も多く、01年9月11日の米中枢同時テロをきっかけに論考集「非戦」(幻冬舎)を監修。1990年代後半から環境問題にも積極的に関わり、2007年に一般社団法人「more trees」を設立、森林保全と植林活動を行った。
東日本大震災以降は、脱原発運動にも参加。12年と翌年、脱原発を考える音楽イベント「NO NUKES」を開催。12年に開かれた「さようなら原発10万人集会」では、呼び掛け人に名を連ねた。
14年7月、中咽頭がんを公表。同月開幕の「札幌国際芸術祭2014」のゲストディレクターに就任していたが、関連イベントなどへの出演をキャンセルし、ニューヨークで治療に専念した。
その後寛解し、音楽活動を再開したものの21年1月、直腸がんを公表。翌22年6月には、両肺に転移したがん摘出手術を受けたことを明らかに。同年12月にピアノ・ソロ・コンサートを日本など約30の国や地域に配信した際に、体調面から「これが最後になるかもしれない」とコメントしていた。
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