<欧州チャンピオンズリーグ:パリ・サンジェルマン-バシャクシェヒル>◇1次リーグH組◇8日◇パリ
1次リーグE~H組の最終戦が行われ、審判員の差別的発言のために試合が打ち切られる事態が起きた。H組のパリ・サンジェルマン(フランス)とバシャクシェヒル(トルコ)の対戦で、元カメルーン代表FWのピエール・ウェボ氏(38)についての発言をめぐって、選手全員がピッチから引き揚げる事態に。欧州連盟の調整により、試合は審判団を入れ替えて9日(日本時間10日)に再開する。
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観客による差別的発言でのトラブルは珍しくない欧州サッカー界だが、審判員によるものは前代未聞だ。0-0で迎えた前半15分ごろだった。バシャクシェヒルのコーチであるウェボ氏にレッドカードが示される際、ルーマニア人の第4審判が主審に「あの黒人」と伝えたとされる。
ウェボ氏は元カメルーン代表FWで、10年W杯南アフリカ大会1次リーグの日本戦にも先発した。同時に現役終盤はトルコリーグで長くプレーし、選手からの信頼も厚いという。本人が猛抗議したのはもちろん、セネガル人FWバら自軍選手が続き、相手FWエムバペらも審判団を取り囲んで試合は中断。騒然とした中、パリSGのDFキンペンベらが「ピッチを出よう」と呼びかけ、両軍の選手、スタッフが全員引き揚げることになったようだ。
その後、両クラブはあらためて人種差別反対の声明を発表。欧州連盟は「調査して、今後の対応を行う」とし、両クラブと協議した結果、審判団を変更しての試合再開を決めた。エムバペはツイッターでウェボ氏に「我々はあなたとともにいる」と支持するメッセージを投稿、ネイマールらも続いたという。
一方で他会場でライプチヒ(ドイツ)がマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に勝利。この時点でパリ・サンジェルマンは勝ち点9でマンチェスターUと並び、仮に再開された試合で敗れても、当該成績で上回るため、決勝トーナメント進出が決まった。
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