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モーリー・ロバートソン、日本人の歴史観“二極化”を指摘「片方では被害者意識、片方では薄い誇り」 | | ORICON NEWS - 佐賀新聞

NHKスペシャル・ドキュメンタリードラマ『新・幕末史 グローバル・ヒストリー』の取材会に出席したモーリー・ロバートソン(C)NHK

NHKスペシャル・ドキュメンタリードラマ『新・幕末史 グローバル・ヒストリー』の取材会に出席したモーリー・ロバートソン(C)NHK

 ミュージシャン、コメンテーターのモーリー・ロバートソンが12日、NHKスペシャル・ドキュメンタリードラマ『新・幕末史 グローバル・ヒストリー』(16日・23日、総合 後9:00)のオンライン取材会に出席した。

【全身ショット】『青天を衝け』に続き幕末を演じる武田真治&モーリー・ロバートソン

 世界の覇権争いに巻き込まれた幕末のヒーローが、未曾有(みぞう)の危機にどう向き合ったのか、ドラマとドキュメンタリーを交え、グローバルな視点から考察する番組。モーリーは、16日放送の第1集「開国 幕府vs列強 全面戦争の危機」に出演し、駐日英国大使パークス役を演じた。幕府の近代化政策を担った小栗忠順役は、武田真治が『青天を衝け』に続き再演する。

 当時の世界状況について、モーリーは「イギリスが中国にさまざまな仕掛けをして、それがかなり当たっていた。その先に日本があったわけです。しかも、いみじくもクリミア半島でイギリスに敗北したロシアが雪辱を晴らそうと手を伸ばしてきた。そこに対して対抗策をパークスが本国の議会を協議しながら策略を展開していくわけです」と説明し、現在のロシアによるウクライナ侵攻との重なる面があるとした。

 最新兵器アームストリング砲やガトリング砲が登場して状況を一変させたことも、ウクライナ軍がアメリカから供与されて使用する「ハイマース」などに通ずるという。モーリーは「残響のように繰り返し同じモチーフが世界の歴史で繰り返されていることがわかる」とし、「痛ましい歴史ではありますし、あってはいけないことですが、そういうことに目を背けず、むしろきちんと研究したほうがいい」と伝えた。

 さらにモーリーは、歴史を踏まえた“現代の日本人のアイデンティティー”に触れ、「片方では被害者意識があり、片方では薄い誇りやナショナリズムがあり、振り切れる傾向がある」と指摘。その背景として「日本史と世界史の間にシャッターが置かれていたことがその原因ではないか」と分析し、「(歴史には)偶然性がいっぱい関わっている。その複雑さを単純化するのではなく、複雑なまま受けとると、今どうするか考えるきっかけになる」と呼びかけた。

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