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「料理は心だからな」“中華の鉄人”陳建一さん(67)死去直前に弟子に伝えた“言葉” - ライブドアニュース - livedoor

“中華の鉄人”としてお茶の間で親しまれた陳建一さん(享年67)。3月11日、間質性肺炎のため亡くなりました。

「めざまし8」は、35年の親交がある、陳さんの弟子を取材。
陳さんが父親から受け継いだ「料理人としての信念」が見えてきました。

「料理は心だから」弟子に伝えた“言葉”

四川料理の第一人者として、多くの人々の舌をうならせてきた陳さん。

その名前が広く知られるきっかけとなったのが、1993年にフジテレビ系で放送が始まった「料理の鉄人」への出演です。陳さんは黄色い衣装を身にまとい、“中華の鉄人”として君臨。有名シェフの挑戦を受け続けました。

陳さんの得意料理として知られた、「マーボー豆腐」。

35年前に陳さんに弟子入りし、現在は福島・郡山市で店をかまえる吉田和夫さんは、陳さんに叱咤激励されながら教わった「マーボー豆腐」が、店の自慢の一品だといいます。

陳建一さんの弟子「四川名菜 天心」吉田和夫さん:
これは葉ニンニクです。マーボー豆腐にこれがあると、いつも陳さんは言います。
「これを入れないとマーボー豆腐じゃないよ!」って、必ずいつも言うんです。

月1回は、陳さんと会っていたという吉田さん。陳さんが亡くなる前々日の3月9日、本人から電話があったといいます。

陳建一さんの弟子「四川名菜 天心」吉田和夫さん:
(電話は)9日の日ですかね。お昼過ぎぐらい。「俺はこんなんなっちゃった」って始まったんですね。「俺はこんななっちゃって、今は酸素入れてるんだ」って。
「料理は心だからな、分かるよな」だからそういうので「おいしい料理を作ってお客さんにいっぱい食べさせてあげろ」と。

関係者によると、今年に入って体調を崩し、闘病生活を送っていたという陳さん。
吉田さんに体調の異変を打ち明けたといいます。

陳建一さんの弟子「四川名菜 天心」吉田和夫さん:
次の日また電話よこしたんですよ。そうしたら「楽しいゴルフしろよ」って。
しゃべってるんですけど、聞き取れない状態が多くて。本当に…はい…。今思うと、本当に、声聞けて良かったなっていうのがありました。

父から子へ…受け継がれる思い

陳さんは、47歳で肺がんを発症。治療を行い、その後も精力的に料理を作り続けていました。
コロナ禍では、ステイホーム中の人のために料理動画を配信。

そこで「料理の秘訣」として伝えていたのは、“四川料理の神様”と呼ばれた、父・陳建民さんの「料理は愛情、心を込めて料理を作りなさい」という言葉でした。

父から受け継いだ料理への姿勢。それは今、息子の建太郎さんへ。

陳建一さんの息子 陳建太郎さん:
辛いのが好きな人もいれば、苦手な人もいるんで、そこで一番大事なのは、料理は愛情、気持ち、大切な人に食べてもらう、そんな気持ちで常に料理を作っている。技術よりも何よりも、それがやっぱり料理人として大事なことだっていうのは父の教えなんで、これからも大切に守っていきます。

(めざまし8 3月15日放送)

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