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「ゴジラ‐1.0」は山崎貴の集大成、庵野秀明が後半にキュン「これでゴジラも続く」(イベントレポート / 写真9枚) - 映画ナタリー

山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第4回が、本日10月27日に東京・池袋HUMAXシネマズで開催。「シン・ゴジラ:オルソ」上映前のトークショーに、庵野秀明山崎貴が登壇した。

「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」は、ゴジラの大ファンでシリーズ最新作「ゴジラ‐1.0」の監督・脚本・VFXを担った山崎が厳選した「ゴジラ」シリーズの過去作が上映されるもの。この日スクリーンにかけられた「シン・ゴジラ:オルソ」は、庵野が総監督を務めた2016年公開作「シン・ゴジラ」のモノクロ版で、イベントへのゲスト出演のオファーを受けた庵野から提案を受けて、監督の樋口真嗣、准監督の尾上克郎が監修する形で作られた。

トークショーは、MCを任された庵野の挨拶からスタート。山崎がステージに上がり、席に着くやいなや、庵野はラフな装いの自身とジャケットを着た山崎を見比べて「山崎くんはいつも普段着だから、スーツとかは着て来ないでと東宝宣伝部に言われていたけど、話が違う」と冗談交じりに嘆き、観客の笑いを誘った。

「なんで上映作に『シン・ゴジラ』を選んだの?」と庵野が単刀直入に聞くと、山崎は「好きなんですよ」と返す。そして試写を観たときのことを「僕が所属する白組のスタッフがいい仕事をしていて、誇らしかったと伝えたら、庵野さんには『鍛えましたから』と言われた」と振り返る。山崎によれば「シン・ゴジラ」に携わった白組スタッフは、庵野の追い込みによってボロボロに疲弊していたそう。山崎は「かわいそうになって、デパ地下でケーキを人数分買って配った」「最後、庵野さんにお礼を言われたらスタッフみんなが『庵野さん、実はいい人なのかもしれない』とキュンとなっちゃっていた」と懐かしむ。当の庵野は「あの頃の合言葉は『山崎が泣いて悔しがるやつにしてくれ』だった。みんなそれでやる気を出してくれました」とのんびりと話した。

「ゴジラ‐1.0」は、「シン・ゴジラ」以来7年ぶりに日本で製作されたゴジラ映画。山崎は「『シン・ゴジラ』のあとかよー!と思った」と、東宝から監督の打診を受けた日を回想する。ひと足早く本編を観た庵野は「『ゴジラ‐1.0』は山崎くんが今までに培った技術が無駄なく集約された集大成の作品だし、よくできていた。これでゴジラも続くから大丈夫」と山崎をねぎらったあと、「ツッコミどころは満載だけど面白い。皆さん、銀座(のシーン)を観てください! 後半にはキュンとくるところもある」と観客に呼びかけた。なお「ゴジラ‐1.0」の現場を庵野が訪問したこともあったという。山崎は「庵野さんが来たら、神木(隆之介)くんや浜辺(美波)さんが『レアポケモンが来た!』ってはしゃいじゃってね」と明かした。

「シン・ゴジラ:オルソ」について、山崎は「皆さんが観る前からハードルを上げておきますが、怖いです。ゴジラの(体の)エッジだけが見えて、暗い中で佇んでいる姿は本当に怖い」と絶賛する。その言葉を受けて、庵野は「モノクロにしたらまったく別の面白さになった。『ゴジラ‐1.0』もモノクロでやれば? そっちのほうがモノクロとの“シンクロ率”が高いと思う」とアドバイスをした。

「シン・ゴジラ:オルソ」は、10月29日まで池袋HUMAXシネマズほか全国7館で上映。「ゴジラ-1.0」は11月3日より全国ロードショー。

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