初出場の渋野日向子(22=サントリー)が、首位と1打差の2位と好発進した。サイプレスクリークコースの10番からスタートし、4バーディー、1ボギーの68で3アンダーで、笑顔でホールアウトした。4アンダーで首位のエイミー・オルソン(米国)を追う展開となっている。

13番パー5で、5メートルのパットを決めて最初のバーディーを奪った。直後の14番パー4は、第2打をグリーン右のバンカーに入れてボギーとし、イーブンで折り返した。後半に入ると、出だしの1番パー4で5メートルのパットを決めて2つ目のバーディー。さらに5番パー5は第3打を2・5メートルにつけ、6番パー4では10メートルの長いパットを決めて連続バーディーを奪い、一時は首位に並んでいた。

ホールアウト後のテレビインタビューで、自己評価を求められると「100点でいいです。100点以上ですね」と、少し照れながらも納得の表情を浮かべた。続けて「よう自分が、こんなスコアを出せたなと思います」と、今季は長く不調が続き、未勝利だっただけに、さらに照れたように話した。

今年4戦目のメジャー出場で、過去3戦は全英女子オープンが予選落ち、ANAインスピレーションが51位、全米女子プロ選手権が58位と振るわなかった。国内ツアーでも、優勝争いに加わったのは、3位に終わった最終戦のみ。「2020年最後の試合でもありますし、この大舞台でもあるので、自分らしくリラックスしてできたらいいなと思っていたので、それがずっとできていたのが、すごくよかった」と、今年1年のモヤモヤを振り払うような内容と成績に、笑顔で振り返った。

第2ラウンドは、この日とは異なるジャックラビットコースでのプレーとなる。悪天候が懸念されるとあって「明日は悪天候でどうなるか分からないですけど、とりあえず3つ稼げたということで、とりあえず明日は耐えられるように頑張りたい」と、まずは予選通過に照準を合わせた。第2ラウンドは、当初よりも1時間20分スタートが早まり、日本時間12日午前0時17分スタートの予定となっている。