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王将戦・激闘をたどる:「幻の7冠」からわずか1年 羽生、偉業への挑戦権を再び得た96年王将戦 - 毎日新聞

谷川浩司王将に先勝し、感想戦で対局をふりかえる羽生善治名人=静岡県河津町の「今井荘」で
谷川浩司王将に先勝し、感想戦で対局をふりかえる羽生善治名人=静岡県河津町の「今井荘」で

 藤井聡太王将(20)に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦七番勝負が開幕した。これまで数々の名勝負が繰り広げられた王将戦の中から、1996年に羽生6冠(当時、以下同じ)が谷川浩司王将に挑戦し、7冠制覇を果たした第45期七番勝負の観戦記を再掲する。

 第1回の今回は、96年1月22日に掲載された第1局。7冠制覇の懸かった前期七番勝負は谷川王将がタイトルを死守し、7冠は幻に終わったかと思われた。羽生6冠は全てのタイトルを防衛し、王将戦リーグは5勝1敗で制して、前期の幻を現実にすべく王将戦の舞台に戻ってきた。

  ◇  ◇  ◇

激戦の再現か

 谷川浩司王将の五連覇か、挑戦者の羽生善治名人が初の王将位獲得と七冠全冠制覇を達成するか、第四十五期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)は十一、十二日に静岡県河津町で行われた第一局で開幕した。前期七番勝負と同じ対戦で、最終局までもつれこんだ激戦の再現が期待される。第一局は谷川が注文を付けたのに対して、羽生が的確に応酬、終始攻勢に立って攻めきり先勝した。青野照市九段の解説で振り返る。

6タイトル連続防衛 7冠に再挑戦

 一年前と何も変わらないように、両者は対局室に姿を現した。

 運命の昨年三月二十四日、千日手指し直しの末に谷川が王将戦第七局を制し、四連覇を達成。一方の羽生は前人未到の七冠にあと一勝と迫りながら、あと一歩及ばなかった。

 「この勢いでタイトル戦で挑戦してまたタイトルを増やして行きたい」と就位式でも語っていた谷川はその後、全日本プロトーナメントで優勝したものの他は挑戦まで手が届かず、「あとの半年は記憶がありません」と言うほどで、今期も王将一冠を保持するだけ。

 「またこんなことがあるかどうか」と思っていた羽生は…

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