元鹿島アントラーズのホットラインが日本代表に2020年の初白星をもたらした。後半アディショナルタイム1分、自身の代表初ゴールとなる強烈なヘディングシュートで劇的な決勝点を挙げたDF植田直通(セルクル・ブルージュ)は試合後のオンライン取材で「本当に嬉しいの一言です」と白い歯を見せた。
投入されたのは0-0で迎えた後半44分、相手の攻撃が活性化した時間帯の守備固めとみられる起用だったが、虎視淡々とゴールは狙っていた。「あの時間に入るということで失点をなくすということで入ったし、一つチャンスがあればセットプレーで狙っていた」。歓喜の時はわずか2分後に訪れた。
敵陣右サイドで獲得したフリーキック、MF柴崎岳(レガネス)からの高軌道かつ鋭いクロスがファーサイドに送り込まれると、フリーになっていた背番号2が頭から飛び込んだ。「本当に毎日ヘディングをやってきて、得意な部分でもあるし、チームを助けたい思いがあった」。こだわり抜いてきたヘディングシュートは完璧にミート。これ以上ないほどの強烈な軌道でネットに突き刺した。
「練習でも自分のフィーリング的にもすごく良くて、チームメートのみんなもわかってくれていた」。セットプレー時の役割についてそう語った植田は、2013年から16年にかけて鹿島で共にプレーし、自身のプロ初ゴールもアシストしていた柴崎に感謝。「キッカーが岳くんということでもともと鹿島でもやっていたので息もぴったしだった。いいゴールだったと思う」と自画自賛した。
今回のオランダ遠征では攻撃陣が大きく入れ替わる中、センターバックはDF吉田麻也とDF冨安健洋がフル出場。植田の出番は限定的だった。それでも「いまはこうやって限られた時間かもしれないけど、その時間を全てを注ぎたい。そのために全力で準備をしたいと思っていた」と真摯に自分と向き合い、トレーニングを続けてきた。この日のゴールはそうした努力の賜物。植田は「一つ結果が出たので自信にもつながるし、もっともっと成長していける」と感慨も語った。
両センターバックは今回のオランダ遠征を無失点で抑えており、簡単に崩せる牙城ではない。植田もメキメキと頭角を現す冨安について「いいプレーも多いし、安定してきていると思っている」と実力を認め、「そこに割って入らないといけないのはわかっている。一つ結果を残さないといけない」と危機感を覚えている。
だが、フォーカスするのはライバルの動向ではなく自らの成長だ。「いま日本代表ではつなぐことをやっているので、ビルドアップの能力をもっともっと伸ばしていきたい」と課題を見つめた植田は今回の合宿でも「勉強になるところもあるし、今回得られたものも多くある」と手応えを得た様子。所属チームでアピールを重ねるべく「日々の成長はチームでどれだけやれるかが大事。これからチームに帰って、自分の課題と向き合いつつやっていきたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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